設計力向上 開発手法と支援ツールの動向・事例
 

第8回:設計基盤の構築(中)

宮木邦宏=O2 技術ディビジョン シニアコンサルタント
2012/10/22 00:00
出典:日経ものづくり、2010年6月号 、pp.75-77 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
印刷用ページ

モデル構築の履歴は並列状に

 3次元設計の強固な基盤づくりを目指す上で強く推奨しているのは、3次元モデルの作り方を統一することである。これは大別して、①3次元CAD運用ルール(ファイル命名方法、レイヤの使い方、図形要素データの格納ルールなど)、②モデル構築手法、の2つに分けられる。これら2つをしっかりと統一し、さらに、この上に設計対象に合致した設計手法を構築していくことで、より高い効果を出せる環境が出来上がる。

 3次元CAD導入の初期段階においては、上記のいずれもが決まっておらず、個人任せになっていることが多い。大規模に運用されるようになるにつれCAD運用ルールはほぼ整備されるが、モデルの構築手法をきちんと定義し、統一するという活動については手付かずのままの企業が少なくない。

 3次元設計は、作成したモデルを最終工程まで使い、一連の工程全体で効果を出すものである。そのため、いずれの工程においても作業がしやすいようにモデルが作成されていることが望ましい。

 モデルの構築履歴を保持する、いわゆるヒストリーベースの3次元CADでは、前述のような観点から、構築履歴が1本の長い「直鎖型」ではなく、「ブッシュ型」と呼ばれる並列状の構築履歴になるようにモデルを作るべきである(図1)。直鎖型では、モデル修正の影響が連鎖的に全体に及ぶことが多く、モデル再構築時のエラーの原因になったり、モデル更新にいたずらに時間がかかったりする。ブッシュ型では修正の影響を限定化することで、そうした難点を軽減できる。

図1●ヒストリーベースの3次元CADにおけるモデル構築履歴の形状
ブッシュ型が望ましい。

ここから先は日経テクノロジーオンライン会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の会員登録ボタンをクリックして、会員登録を完了させてからご参照ください。会員登録は無料です。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS
製造業IT:日経テクノロジーオンライン × ITpro Active

お薦めトピック

記事ランキング