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 厳しいコスト競争にさらされている日本の製造業。マザーマシンである工作機械にも、コストダウンの要求は厳しく突きつけられる。しかし、単なる価格競争に巻き込まれては、日本の工作機械メーカーに未来はない。持ち前の高い技術力を生かしつつ、コストパフォーマンスに優れた製品をユーザーに提供することが求められている。

 そうとはいえ、言うは易し行うは難し。実際、日本メーカーはどうすればよいのか。そのヒントが、2010年10月28日~11月2日に開催された「第25回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2010)」にある。各メーカーが出展した最新機種を見渡すと、日本メーカーが取り組む付加価値向上の方向性が見えてくる。ポイントは、工作機械そのものだけではなく、ユーザーが工作機械を運用して行く中で発生するムダをも削減できるようにすることだ。