もう1つ起こりそうなのは,映画がインターネットで配信されること。将来どのような形になるのかはっきり分からないが,例えば映画が劇場で封切りになった日に,インターネットでも手に入るようになるのではないか。レンタルなら2ドル,買うなら10ドルという感じで。買った場合は家にあるサーバにダウンロードされて,ずっとそこに残る。つまり,映画や音楽なんかで一杯になったサーバを,みんなが持つようになる。もうディスクの時代じゃない。ディスクは消えていく…本当にあっと言う間にね。

 でっかい画面のプラズマ・テレビも広まってるし,僕の家にはデジタル上映機がある。家庭に簡単なメディア・センターを持つ人がどんどん増えると思う。ものすごく大きいプラズマ・テレビと通常の上映機は,それほど違わなくなる。ユーザーはどちらでも好きな方を選べばいい。映画を見る上で家庭が果たす役割は,ますます大きくなる。

 もちろん,人々はみんなと一緒に過ごすことも望んでる。わざわざ雪の中をフットボールを見に行ったり,テレビで見られるのに野球場に足を運んだりするのは,グループで体験したいからなんだ。映画も同じだと思う。だけど,もし家にいても映画が簡単に手に入って,自動的に支払いが済んで,どこにも行かなくて済むなら,無料のテレビ放送やケーブルテレビの仕組みを,根底から変えるだろう。