機器と機器,チップとチップなどをつなぐ「インタフェース」が大きく変わりつつある。HDMIやUSB,MHLといった,デジタル家電をつなぐインタフェースの高速化や多機能化が加速している。本連載では、日経エレクトロニクスに掲載された記事を中心に、その進化の流れを紹介する。
新インタフェース
目次
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MIPIの物理層が5.8Gビット/秒に
携帯機器内のデータ伝送の標準規格「MIPI (Mobile Industry Processor Interface)」の次世代物理層「M-PHY」の仕様策定がついに完了した。標準化団体であるMIPI Allianceが、M-PHYのv1.0仕様を2011年6月に発表したのである。
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【キーワード】Light Peak
米Intel社が開発した、パソコンやデジタル家電などに向けた高速データ伝送技術の開発コード名のこと。Light Peakを用いたインタフェースは2種類ある。一つは電気信号を利用するもの。「Thunderbolt」という名称で、米Apple社のパソコンなどで使われている。もう一つは光信号を用いるもので…
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ソニーがノート・パソコンに、Light Peakの光伝送を採用
ソニーが、ノート・パソコンに米Intel社の光伝送技術「Light Peak」(開発コード名)に基づく光インタフェースを採用した。2011年7月から欧州で発売する「VAIO Z」シリーズの新機種に搭載する。同インタフェースを備えたパソコンが発売されるのは、今回が初めて。
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100W給電できる「HDBaseT」登場、30型テレビの駆動が可能に
テレビやBlu-ray Discプレーヤー,AVパソコンといった据置型のAV機器をつなぐ機器間インタフェース規格において,供給電力を大きくする動きが相次いでいる。中でも,供給電力を100Wまで引き上げ,30型台の液晶テレビの駆動を可能にしたのが,韓国Samsung Electronics Co.,…
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液晶ドライバに高速化の波、2Gビット/秒の伝送技術が実用化へ(後編)
液晶ドライバICとタイミング・コントローラICの接続に利用する、ザインエレクトロニクスの高速データ伝送技術「CalDriCon」の特徴は,データ信号とクロック信号を別々に伝送している点にある。
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液晶ドライバに高速化の波、2Gビット/秒の伝送技術が実用化へ(前編)
「大手液晶パネル・メーカーでの採用が決定しており,早ければ2011年に登場するテレビ製品に搭載される見込みだ」──。ザインエレクトロニクスは,薄型テレビやパソコンなどにおいて,液晶ドライバICとタイミング・コントローラICの接続に利用する高速データ伝送技術「CalDriCon(キャルドライコン)」…
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モバイル用インタフェース「MHL」,トロイの木馬方式で導入狙う
「知らないうちに機能が入っているとは。非常にうまい戦略」(ある電子部品技術者)――。 こう技術者が舌を巻くのは,米Silicon Image,Inc.が手掛けるデジタル・インタフェース規格「MHL(mobile high-definition link)」の普及策である。