Hynixと個別のパートナシップを結ぶとの見方がありました。

 同社との協業は非競争領域にとどまり,技術提携に発展させる意向は今のところありません。

メモリーでは,技術力に加えて“製造力”がカギになります。その点では,200mmラインの生産比率が大きいことが弱みになりませんか。

 既存の200mmラインの競争力は,確かに落ち始めています。ただし,赤字にはなっておらず,今後数年間は200mmラインを使い続けます。並行して,同ラインでの生産品目をDRAMやNAND型フラッシュからSoC(system on a chip)やCMOSイメージ・センサーへと移していきます。200mmラインで製造するメモリーは,NOR型フラッシュやPRAMなど,このラインでもコスト競争力を維持できるものにとどめます。

Siファウンドリに製造を委託する計画はありますか。

 当面はありません。自社ファブで製造した方が圧倒的にコストを下げられます。

(聞き手は,大下淳一)

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