(写真:柳生貴也)

 ソリューション提供へ舵を切るわれわれは,市況の変化に応じて事業戦略を3段階に切り替えてきた。1993~1997年の第1段階ではシェア拡大に力を入れ,大きな成功を収めた。現在ではメモリー市場で32%,DRAM市場で32%,NAND型フラッシュ・メモリー市場で50%のシェアを持っている。1998~2001年の第2段階では利益率を追求する方向に戦略をシフトさせた。これは1996~1997年の不況がキッカケになっている。その後,2001年の1年間でDRAMの価格が80%下落したことを受け,再び戦略を変更した。2002年以降の第3段階では,製品の差異化に力を入れることにした。汎用メモリーに加え,携帯機器向けやグラフィックス分野向け,特殊用途向けなど,高付加価値品の事業拡大を進めている。これによって,今後は総合的なメモリー・ソリューション・プロバイダを目指そうと考えている。