Yoon-Woo Lee氏

 2001年は2000年と同等の5500億円(50億米ドルを110 円/米ドルで換算)を投資し,1 兆1770 億円(107億米ドル)の売り上げを計画している。2000年の生産金額の7 %増に当たる。

 事業の柱であるメモリーは,インターネット向けに注力する。DRAMの生産金額全体に占めるパソコン(PC)向けの比率は,すでに27%まで下げている。2001年は,この比率をさらに下げる。PC市場の成長率が2000年の18 %から2001年は14 %に下がると見ているからである。

 われわれのDRAMの70%以上は,サーバーやゲーム機,セットトップ端末といった非PC向けである。さらに今後は携帯電話向けに参入する。大容量と低消費電力を両立できる特徴を生かし,32Mビットから市場に投入する。製品化するのはDRAMの周辺にSR AMを内蔵したメモリーであり,「UtRAM」と名付けた。

 フラッシュ・メモリーとSRAMは携帯電話向けが活況であり,2001年も引き続き強化していく。特にフラッシュ・メモリーは高い伸び率が期待できる。「IMT―2000」対応で大容量を扱えるNAND型で攻める。NOR型は64Mビット以上に大容量化することが難しいため,製品化の予定はない。

 システムLSI など非メモリーの生産金額がLSI 全体に占める比率は,2000年は25%の見込みである。2001年は非メモリーの生産金額を1.5倍に増やす。システムLSIの戦略はDRAMとは異なる。すべての分野でナンバー・ワンを目指すことはしない。2000年と同様に,特定分野に絞って取り組む。

 2000年は特にLCDドライバLSI が好調だった。TFT液晶パネルはわれわれにとって重要な製品であり,ドライバLSI には引き続き力を入れる。(談)


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