私は技術者である。問題を発見し、解決策を見い出す。政治家は、国家が心配すべき新たな問題を発見するために私の助けを必要としていない。しかし私は、自分の大義への情熱を建設的なアイデアと結び付けたいと思っている。

 問題なのは、英国はサービス、特に金融サービスを売ることに依存し過ぎている。その事の危険性は過去2年間で示された。私たちは皆、自分たちが(特に大量生産型の消費者向け機器の分野で)コスト面で競争力がないことを知っている。しかし、今では中国やインド、韓国がハイテクとエンジニアリングに進出してきている。彼らはただ作るだけでは満足せず、私たちよりもずっと大きな規模で開発も行っている。

 この貿易戦争は今後、より血なまぐさいものになるだろう。そして、私たちに残された唯一のチャンスは技術を輸出することである。中国はドイツに代わり、世界一の輸出国になった。今が変化のチャンスである。私たちは不況を脱しつつあるし、政治家の頭の中が選挙でいっぱいになっている。

 私は、彼らに考えてもらうために、ちょうどレポートを作成したところだ。保守党員たちは、そのレポートを支持してくれた。他の人たちも、それを気に入ってくれることを私は願っている。そのレポートは、私たちが既に持っているリソースを最大限に生かすための励ましとサポート、そして投資について書かれたものだ。もちろん、すぐに問題を解決できるような手段は存在しない。私は長いゲームを戦うことについて知り抜いているのだ。

 この長いゲームは学校から始まる。小学生から大学の卒業生まで、教師から政府まで、もっと多くの人たちに科学とエンジニアリング、そしてデザインに興味を持ってもらう必要がある。問題解決を通じて学ぶということを教室で示すことができれば、もっと素晴らしい。

最近では、10代の女性のうち32%がモデルになることを望んでいるという。私たちは、どうやって彼女たちの意思を変えたらいいのだろうか。教育の分野に進む、若く情熱に燃えた科学専攻の卒業生の数は増えている。科学とエンジニアリングは刺激的で、それらは社会と私たちの経済をより良いものにする。政府が主導して、英国の熱意ある若者をこの方向に導く必要がある。彼らが学ぶにせよ、見習いになるにせよ、教える立場になるにせよである。