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中小型に集中、薄型化やタッチ・パネルで差異化――CPTのFPD戦略

台湾Chunghwa Picture Tubes社 President  Sheng-Chang Lin(林盛昌)氏

田中 直樹=Tech-On!
2012/07/02 20:30
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FPD産業の牽引役が大型から中小型にシフトする中で、中小型パネル事業に特化する液晶パネル・メーカーが台湾でも出てきた。その代表例が台湾Chunghwa Picture Tubes(CPT)社である。テレビ向けやモニター向けの大型パネルの事業からは手を引き、タブレット端末、スマートフォン、車載機器の三つの市場を事業の柱に位置づける。今後は競争が激化する見通しの中小型パネル事業で、どう差異化を図っていくのかについて、同社President(総経理)のSheng-Chang Lin(林盛昌)氏に聞いた。

台湾Chunghwa Picture Tubes社 PresidentのSheng-Chang Lin(林盛昌)氏
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――2012年のFPD市場の見通しは。

 2012年は、スマートフォン市場の高成長が期待できます。米Apple社の「iPhone」だけでなく、Android搭載製品も大きな市場に育つと見ています。タブレット端末市場は、スマートフォンほどの伸びではありませんが、成長分野の一つです。ここは、Apple社の「iPad」が強い。Android搭載製品も勢いを増しており、特に台湾ASUS Computer社や米Amazon.com社の販売台数が伸びていますが、それでもiPadには追いつけないでしょう。

 ノート・パソコン市場では、「Ultrabook」向けの低消費電力・薄型の液晶パネルに需要が集中しています。ただ、低消費電力化や薄型化を実現するためにはコストがかかるため、Ultrabookの市場浸透率は期待ほど高くありません。また、今後はiPadの普及によってノート・パソコン向けパネルの需要が影響を受ける可能性があります。なお、モニター市場は、減少傾向が続くと見ています。

――大型パネルに投資せず、中小型に特化する戦略を採っていますが、勝算は。

 CPT社は中小型事業に集中するというハッキリした戦略を持っており、新世代の大型パネル工場のために設備投資をしてきませんでした。この戦略は正しかったと考えています。2011年、大型パネルは供給過剰に陥りました。日本も台湾も液晶パネル各社は投資を抑えました。ただ、中国メーカーは投資を続けていますので、大型パネルの供給過剰はしばらく続くでしょう。

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