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HOMEものづくりホンダ イノベーション魂の小林氏に聞く > 第3回:まずコンセプト、技術はその次だ

ホンダ イノベーション魂の小林氏に聞く

第3回:まずコンセプト、技術はその次だ

  • 小林三郎=中央大学 大学院 戦略経営研究科 客員教授(元・ホンダ経営企画部長)
  • 2012/07/23 00:00
  • 1/2ページ
日本初のエアバッグを開発した小林三郎氏(写真:栗原克己)
日本初のエアバッグを開発した小林三郎氏(写真:栗原克己)

――イノベーションは何を手掛かりにして進めればよいのか。

 そもそも、イノベーションは未知の分野への挑戦である。これは、過去のデータがないので分析ができないことを意味する。どこから始めればよいかすら分からないので論理的思考も武器にはならない。では何を武器とすればよいのか。

 皆さんは拍子抜けするかもしれないが、繰り返し徹底的に考え続けることである。最終的な目標(実現したい価値)と、最初の攻め口、目標にたどり着くためのアプローチ、必要な要素技術の特定とその開発など考えることは山ほどある。

 こうした課題を一つひとつ潰し、イノベーションを成功させるには熟慮を重ねるしかない。そして、課題を潰すための突破口になるのが、コンセプトなのである。コンセプトとは何か。それはSteve Jobsのやったことを考えてみればいい。それまでになかったパソコンを商品化し、国や大企業の研究所にしかなかったコンピュータを個人で使えるようにした。今でこそ当たり前となった、自分の能力を拡大するための個人向けコンピュータ、つまりは「パーソナル・コンピュータ」は、まさに画期的なコンセプトだった。

 ご存じの通り、Jobsはパソコンだけではなく、いつでも音楽を購入してすぐに聴ける「iPod」と「iTunes」、スマートフォン「iPhone」、タブレット型端末の「iPad」を商品化した。いずれも卓越したコンセプトの商品である。Jobsはコンセプトづくりの天才だった。

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