選択肢が広がり拡大を続けるゲーム市場
――国内ではゲーム市場の縮小が報じられています。
泉水氏:いかにゲーム市場をくくるかという対象を見直す時期に来ているというだけではないでしょうか。ゲーム専用機以外でもゲームは楽しめる、配信タイトルは拡大していきます。ハード、ソフトともにゲームを楽しむ選択肢は多様化しており、むしろゲーム全体の市場は拡大していると感じています。
――約10年前に音楽市場の規模が配信やイベント抜きで、CDの売り上げだけでは計りきれないのではと議論されたのと、同じことが今ゲーム業界で起こっているということでしょうか。
泉水氏:まさにその通りです。実際日本マイクロソフトでもXboxLIVEでのダウンロードコンテンツの売り上げは毎年着実に伸びています。ゲームのみならず、映像コンテンツでもハリウッド大作から、邦画まで豊富な作品を取りそろえていますので、Xbox 360で映画鑑賞を楽しまれている方も多くいらっしゃるでしょう。1日24時間という限られた時間の奪い合いのなかで、いかに長時間Xbox 360を活用していただけるかということがポイントだと考えています。
「笑い」と「楽しみ」は人生に不可欠と確信
――昨年は東日本大震災という思わぬ事態もありました。
泉水氏:直後は、「こうした事態のなか、我々に何ができるのか」と悩んだ時期もありました。しかし、被災された方から「どうしてもXboxで遊びたくて、ガレキのなかから掘り出したのだが、壊れてしまっていて動かない」とのご連絡をサポートセンターへいただきました。
すぐに代替機をご提供し、「みんな笑顔で楽しんでいます」との喜びの声をお伝えいただきました。
この反響には勇気付けられましたし、ゲームが持つ力を再認識しました。「笑い」と「楽しみ」は人生に不可欠と確信を持ちましたね。