2015年に、もう一度強烈な業界再編が起きる

――最後に2012年はどんな年になりますか?

雌伏の2年が過ぎて、2012年度は飛躍の年になると宣言する和田氏

和田氏:今年は、飛躍の年になると思います。雌伏の2年が過ぎて、飛躍する年ということですね。会社内部では、2013年が一つの区切りで、2015年で完成という言い方をしています。2012年はその途中ですが。2015年で現在のゲーム業界が変化し終わると思っています。2013年くらいが全員スタートを切り終わり、2014年が過渡期。2015年が変化の完了期だと見ています。

 そのタイミングで勝っていないとゲーム業界には残っていられません。2015年の段階で確固たるポジションにいなければダメだと思っています。

 例えば欧米の大手メディア企業などもゲーム産業に対して食指を動かしていますし、中国系やインド系などのコンテンツメーカーも決して侮れません。2013年段階で頭角を現して、2015年段階で、新しいエコシステムの中で、このポジションですとハッキリしていない会社は、どこかの会社の系列にならざるを得ません。だから、もう一度、ゲーム業界以外も巻き込んだ強烈な統廃合が起きると思っています。

この記事は日経トレンディネットから転載したものです。