デジタル家電のコア技術,クオリティを数字で競う

世界で最も美しい映像,効率の高い回路,小さな部品--。2004年10月5日~9日に千葉県・幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2004」では機器のクオリティや使い勝手,形状をガラリと変えそうな「数字」があちこちで踊った。いずれも,従来技術を圧倒するスペックを示す数字である。電子産業の復活を牽引するほど市場規模を拡大してきたデジタル家電。その可能性に賭け,研究開発や製造設備に積極投資してきた企業が成果を数字として具体化させ始めたのだ。製品のクオリティに直結する数字を携えたコア技術を武器に日本のエレクトロニクス・メーカーはさらなる飛躍を目指す。