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発進、次世代メガソーラー

第2回:自治体運営のメガソーラー

2012/02/15 00:00
河合 基伸=日経エレクトロニクス
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出典:Green Device magazine,2011年冬号 ,pp.43〜45 (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

 自治体が電気事業として運営する全国初のメガソーラーが新潟県の「新潟東部太陽光発電所」である(図6)。水力発電所を運営する新潟県の企業局が、新潟東部産業団地内に最大出力1MWのメガソーラーを設置し、2011年10月31日に運営を開始した。水力発電所の24時間監視施設内でメガソーラーも合わせて監視するなど、発電事業の施設やノウハウを生かす。新潟県は「新潟版グリーン・ニューディール政策」と銘打った取り組みで再生可能エネルギーを推進しており、県がメガソーラーを運営することで、この政策を広くアピールする狙いがある。それ以外にも、新潟東部産業団地の魅力を高める効果があるとする。

図6 自治体がメガソーラーを設置・運営
新潟県の「新潟東部太陽光発電所」。電気事業として自治体が設置する全国初のメガソーラーである。
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 新潟東部太陽光発電所は、三菱電機の多結晶Si型太陽電池モジュールを4822枚設置している。系統に連系する費用や土地取得費用を除いた建設工事費は、4億3050万円と公表しており、単純計算では設置コストは約43万円/kWになる。

図7 異なる種類のシステムを設置
新潟東部太陽光発電所は、角度可変タイプと1軸追尾タイプ、2軸追尾タイプの3種類のシステムを設置している。
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図8 季節の変わり目に角度を変える
角度可変タイプは、夏季と冬季に、圧縮空気を利用してモジュールの角度を変える。
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 この発電所の特徴は、日本海内陸部の積雪地域という立地に適した設計にしていることである。具体的には、設置角度を20度と40度に変えられる角度可変タイプ(1MW)に加えて、検証用の1軸追尾タイプ(4.5kW)と2軸追尾タイプ(4.5kW)を用意した(図7)。いずれも、積雪とパネルからの落雪を考慮して、架台の高さを1.8mと高く設定している。

 このうちメインの角度可変タイプは、設置角度を4〜9月は20度に、10〜3月は40度に変えるものである(図8)。太陽の角度と、冬期の落雪の効果を考慮して角度を決めた。年2回の角度変更時には、人手ですべてのモジュールの角度を変える必要がある。ポンプを搭載した運搬車を移動させながら、専用の器具で圧縮空気の力を利用してモジュールの角度を調整する。試算では、角度変更に要するコストと発電量の増加分を比べると、発電量の増加分が上回るので角度変更の効果は大きいという(図9)。

図9 角度を変えることで発電量を増やす
新潟東部太陽光発電所の電力量の想定値。30度固定に比べると、ほぼすべての期間で角度を変更する方が発電量は多くなる。年間で99万2092kWhの発電量を見込んでいる。(図:新潟県の資料を基に本誌が作成)
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