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強い設計力

第7回:模範となる設計フローを定義

2012/02/22 00:00
木崎 健太郎,中山 力=日経ものづくり
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出典:日経ものづくり,2009年12月号 ,pp.51〜52 (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

【前回より続く】

設計手順に沿って情報を提供

 一方,リコー開発革新センターは,設計手順に沿って設計者の業務を支援するシステム「EAST(Engineering Assisting System)」の整備を進めている。このシステムは,所定の手順に従って作業内容(何を決めるか)を順番に設計者に示し,同時に設計者が利用すべき情報(作業の入力情報)を提示。作業の結果,決めた情報(作業の出力情報)も,システムが管理する(設計者がEASTに入力する)。

 このシステムの目的は,①設計者ごとの設計検討の順番,計算やシミュレーションに使うツールなどを統一し,品質を確保する②設計で用いるべき情報を設計者が探し回らない③誰が設計を担当しても同じ情報を漏れなく参照できる─ことにある。こうすることで設計の品質を保ち,手戻りのタネが残らないようにするのだ(図3)。

図3●リコーの設計支援システム「EAST」の考え方
設計手順を細かく定義し,さらに必要な情報が何か,その手順で決定する情報は何かを明らかにする。それに沿って設計者が作業できるようにシステムで支援。必要な情報は社内のデータベースから取得し,決定した情報は同じく所定のデータベースに書き込む。
[画像のクリックで拡大表示]

手順を詳細に定義する

 リコーがあるとき実施した社内調査で,「35年目の設計者と10年目の設計者では,同じ部品の設計でもやっていることがちょっと異なる」(リコーの佐藤氏)ことが分かった。既存製品の部品やユニットを流用する場合,10年目の設計者がそのまま使うことがあるのに対し,35年目の設計者は必要な検討を実施している。後者のような模範的な設計フローを,さまざまな作業ごとに定義し,EASTで用いる。

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