強い設計力
第7回:模範となる設計フローを定義
出典:日経ものづくり,2009年12月号
,pp.51〜52
(記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)
設計手順に沿って情報を提供
一方,リコー開発革新センターは,設計手順に沿って設計者の業務を支援するシステム「EAST(Engineering Assisting System)」の整備を進めている。このシステムは,所定の手順に従って作業内容(何を決めるか)を順番に設計者に示し,同時に設計者が利用すべき情報(作業の入力情報)を提示。作業の結果,決めた情報(作業の出力情報)も,システムが管理する(設計者がEASTに入力する)。
このシステムの目的は,①設計者ごとの設計検討の順番,計算やシミュレーションに使うツールなどを統一し,品質を確保する②設計で用いるべき情報を設計者が探し回らない③誰が設計を担当しても同じ情報を漏れなく参照できる─ことにある。こうすることで設計の品質を保ち,手戻りのタネが残らないようにするのだ(図3)。
手順を詳細に定義する
リコーがあるとき実施した社内調査で,「35年目の設計者と10年目の設計者では,同じ部品の設計でもやっていることがちょっと異なる」(リコーの佐藤氏)ことが分かった。既存製品の部品やユニットを流用する場合,10年目の設計者がそのまま使うことがあるのに対し,35年目の設計者は必要な検討を実施している。後者のような模範的な設計フローを,さまざまな作業ごとに定義し,EASTで用いる。
バックナンバー
- 最終回:知識情報をDRで活用 2012/03/02
- 第9回:開発情報を体系的に集約 2012/02/29
- 第8回:CADの使い方を工夫 2012/02/24
- 第7回:模範となる設計フローを定義 2012/02/22
- 第6回:新車性能を論理的に最適化 2012/02/17
- 第5回:テーマを明確にし妥当性を検証 2012/02/15
- 第4回:試作品による試行錯誤で解決 2012/02/10
- 第3回:基本を追求しポイントを見つける 2012/02/08
- 第2回:論理的思考と過去情報の活用 2012/02/03
- 第1回:不具合や手戻りが減らない 2012/02/01
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