ASEAN諸国の中で、最も日系メーカーの進出が多い国、タイ。大規模洪水により多くの日系工場は被害を受けている。進出してからの歴史が長いため、これらの日系工場では、様々な工夫により生産効率が改善されていた。2011年5月に発行された『日経ものづくり』の記事から、タイの日系工場の様子をリポートする。
連載
見える化を実践するタイの日系工場
目次
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第3回:江崎工業――作業の「なぜ」もマニュアル化
トラックなどのエンジン向け各種オイルパイプを開発・製造・販売する江崎工業(本社東京)は、ある「事件」を機にタイへの進出を決断した。今から約6年前のことだ。
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第2回:スタンレー電気――共通指標で成果を実感
「やるぞー、やるぞー、やるぞー!」
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第1回:ヤマハ発動機――ビジュアルで工程を徹底理解
当初は犬猿の仲だった日本人駐在員とタイ人スタッフの関係を「グローバル見える化」で修復し、職場を「任せられない現場」から「自ら行動できる現場」へと激変させた工場がある。ヤマハ発動機のタイ製造拠点であるThai Yamaha Motor社(TYM)だ。会社の業績も、一時は「清算した方がいい」と考えられた…