設計者によるCAEの利用が唱えられて久しい。設計現場にも広がり始めたが、依然として使いこなし切れていない現場も多いようだ。 初心者がどういう間違いを犯しやすいか、どんな「落とし穴」があるのかについて、解析技術やソフトに詳しい西浦光一氏に解説してもらう。

西浦光一(にしうら・こういち)
積水化学工業環境・ライフラインカンパニー京都研究所ESSプロジェクト(2006年記事掲載時)
筆者プロフィール自動車メーカーより積水化学工業へ転籍。構造解析に従事する。その後,社内でのCAE業務の普及に努め,CAEベンダーと協力して設計者向けCAEソフトの開発にもあたった。同社のCAE ソフト「NAVIAEO」などの開発・マーケティングに従事する傍ら,NPO「CAE懇話会」の活動にも参加している。