2010年は、米Apple社が「iPad」を発売、米Amazon.com社の「Kindle」の売れ行きも好調で、米国では電子ブック・ブームが盛り上がった。ただ、電子ペーパーの普及については、カラー化が実用化水準に達しないことから、電子ブック以外には広がりにくいとみられている。また、iPadのようには動画を扱うことができない問題もある。しかし、反射型で、低電力、電源を切っても表示が保持されるという特徴は、未開の可能性を秘めている。本連載では2回にわたって、電子ペーパーの新たな応用の可能性を探る。