【前回のあらすじ】2003年9月,ついに8速自動変速機(AT)の開発プロジェクトが具体的に動きだした。事前に実現の可能性を検討したとはいえ,量産を考慮した上での設計を進めていく中でさまざまな課題を克服しなければならなかった。その一つが軽量化である。初期段階の試算では,8ATの質量は110kgと目標値を大きく上回っていたからだ。トヨタ自動車とアイシン・エィ・ダブリュの開発陣は,アルミダイカスト製ミッションケースの一体化など一つひとつの部品について軽量化対策を施し,その結果95.4kgという質量を実現した。あと残す課題は,シフトチェンジの制御方法である。
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