半導体デバイス 半導体デバイスの最新情報・トレンドを知る
 
竹居 智久,蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
2011/04/18 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2010年9月6日号 、pp.30~31 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
印刷用ページ

周波数が問題に

 ハードウエア・プラットフォームを握るためのもう一つのカギが,マルチバンドである。LTE端末では,多数の周波数帯(バンド)での送受信に対応することが求められる。

 これは,LTEサービスで利用される周波数帯が,世界各地,そして事業者ごとに多種多様に分かれてしまうことに起因する。いわゆるハーモナイゼーション(周波数帯の国際統一化)が進んでいないのだ。「LTEは世界中で,バラバラの周波数で運用開始される。このため,海外用周波数への対応は必須」(富士通 モバイルフォン事業本部 次世代プラットフォーム開発統括部 プロジェクト部長の前田満則氏)。

 LTEは主に,3G(IMT-2000)の周波数帯でサービスが開始されるが,多くの携帯電話事業者は,既存のW-CDMAやHSPAサービスで周波数帯を利用済みである。このためLTEには,現行バンドの余剰を活用したり,これまではあまり利用されなかった2.5GHz帯などの周波数帯が用いられたりする。それぞれの地域で周波数をかき集めてサービスが行われるため,周波数の世界統一が難しくなっているのだ(図7)。

図7 周波数帯が大幅に増加
LTEの周波数帯は世界で統一されておらず,無数に存在する(a)。世 界で利用されるLTEの周波数帯にすべて対応しようとすると,少な くとも7~9バンドが必要になる(b)。(c)は,Nokia社が考える世界 の周波数利用想定例である。数字は3GPPが規定する周波数帯の番 号。(図:NTTドコモ,Nokia社などの資料を基に本誌が作成)
[画像のクリックで拡大表示]

 世界各地域のLTEサービスの周波数に対応しようとすれば,少なくとも7~9バンドが必要になる(図8)。今ですら複数バンドの3Gに対応するために,RF回路は膨張気味である。LTE端末では,基板の大半をRF回路が占めることになりかねない。

図8 LTEでは7バンド対応に
FDD方式の端末が対応するであろう周波数帯(バンド)の数の将来予測(数字は平均値)。LTE 対応機の場合は将来,7バンド程度までの対応が求められる。なお,これらの数値にはGSM(一 般的に4バンド)を含んでいない。(図:ナビアンの資料を基に本誌が作成)
[画像のクリックで拡大表示]

ここから先は日経テクノロジーオンライン会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の会員登録ボタンをクリックして、会員登録を完了させてからご参照ください。会員登録は無料です。

<技術者塾>
電源制御と主回路の定式化手法(2日間)
~状態平均化法によるコンバータの伝達関数の導出と制御設計の基礎について事例を基にわかりやすく解説~



これまでの電源設計の教科書にはない新しい見地から基礎理論および実践例について解説するとともに、「系の安定度」の問題点と解決手法についても解説します。今年3月に発刊した「スイッチング電源制御設計の基礎」(日経BP社刊)をベースに最新の内容を解説いたします。詳細はこちら

【日時】:2015年9月28~29日 10:00~17:00 (開場9:30)予定
【会場】:化学会館(東京・御茶ノ水)
【主催】:日経エレクトロニクス

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング