2010年9月13~18日に米国シカゴ市で北米最大の工作機械見本市「IMTS2010(シカゴショー)」が開催された。最大のニュースは、急速に実力を高めてグローバル企業へと変貌を遂げた日本以外のアジアメーカーが存在感を増したことだ。
連載
韓国・台湾メーカーが日本を猛追,IMTS2010レポート
目次
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第5回:歯車まで加工できる5軸制御MC
汎用機を手掛け、フルラインアップの製品をそろえるドイツGildemeister社は、大手の工作機械メーカーとしての常道を行く。すなわち、競合他社の一歩先を行く機能を開発する方向だ。今回のIMTSでは、加工できる範囲を広げることで工作機械の付加価値を高める技術を開発した。
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第4回:特定ワークの加工に活路
汎用機市場は顧客が多い分、競合も多く競争が激しい。勢い、少数のグローバル企業による「パワーゲーム」が展開されることになり、規模の小さい中堅以下の工作機械メーカーにとっては非常に厳しい状況である。そうした中、特定の顧客をしっかりとつかまえる方法を取り始めた欧米メーカーも現れた。
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第3回:激安を支える台湾メーカーの環境
日本メーカーによれば、この水準の5軸制御門形MCの価格が「7000万円以下なら、対応するのがきつくなる。6000万~5000万円なら脅威だ」という。YCM社は好んで価格を下げたいわけではないため、どこまで低価格にできるかについては言及しない。
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第2回:狙いはボリュームゾーン
日本では、工作機械を構成する主要部品を内製するメーカーが少なくない。主要部品のわずかな性能の差が、工作機械の付加価値を左右する可能性があると考えるためだ。
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第1回:最前列にコマを進めたDoosan社
「工作機械よ、おまえもか」。2010年9月13~18日に米国シカゴ市で開催された工作機械見本市「IMTS2010(シカゴショー)」の最大のニュースは、急速に実力を高めてグローバル企業へと変貌を遂げた日本以外のアジアメーカーが存在感を増したことだ。