• BPnet
  • ビジネス
  • PC
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
家電・モバイル ボリュームゾーンの最新動向を知る
 

第2回:要らないものはどんどん捨てる

久米 秀尚=日経エレクトロニクス
2011/03/03 00:00
1/2ページ
出典:日経エレクトロニクス、2010年11月13日号 、pp.86-pp.88 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 10万円を切る価格を実現するために取り組んだコスト削減策の要となるのは,徹底的な機能の取捨選択である。星形をした極小の特殊ねじを外して内部を分析すると,大胆な割り切りを中心とした設計思想を確認できた。

 注目は,初代機では搭載されていた,キーボードのバックライトや赤外線通信機能といった“ぜいたく品”を排除したことだ。キーボードの側面に5個のLEDを配置し,キーボードの下に導光板を敷くことで,ボタンを光らせるこだわりの工夫を施していた。

 部品を選択する際には,性能を追いかけて最新の品種を採用するのではなく,価格がこなれて入手が容易なものを積極的に組み込んだ。象徴的なのが,マイクロプロセサである。初代機と同じ米Intel Corp.の「Core 2 Duo」を採用しているものの,その動作周波数は初代機の1.6GHzから,新型機(11型品)では1.4GHzに下げた品種を使っている。ある大手メーカーの技術者は「モデルチェンジ前の機種よりも低い性能のマイクロプロセサを使うのは勇気の要ること」と驚く。このマイクロプロセサの選択には熱対策という別の狙いもあり,それについては後述する。

 液晶ディスプレイは,初代機から引き続きTN(twisted nematic)方式で駆動する品種を採用している。TN液晶は,一般に視野角が狭いという欠点はあるものの,「iPhone 4」などに搭載したIPS(in-place switching)方式の品種に比べて安価に入手できる。

 部品の共通化も対策の一つだ。例えば無線モジュールやグラフィックス・プロセサ(GPU)は,同社のノート・パソコン「MacBook Pro」に搭載されているものと同じである。このほか,オーディオICは「MacBook」や小型の据置機「Mac mini」と同一の品種を用いた。

 部品単体の価格も下がっている。SSDに使うNANDフラッシュ・メモリが代表例だ。2010年10月分の大口価格は,32Gビット(4Gバイト)品が 5米ドル台の半ばである。2007年春の8Gビット(1Gバイト)品が約7.4米ドルだったため,単位容量当たりの単価は3年半ほどで1/6程度に下落したと計算できる。さらにApple社は「世界で最もフラッシュ・メモリを消費する企業」(Apple社 CEOのSteve Jobs氏)であるため,大量発注により,調達コストを抑えられる。

 もっとも,10万円を切る価格を実現したことに対して「部品メーカーは泣いているのでは」(ある部品メーカー)との声も漏れる。

【技術者塾】(2/23開催)
シグナル/パワーインテグリティーとEMC

〜高周波・低電圧設計に向けたノイズの課題と対策〜


本講座では、設計事例を基に、ノイズ対策がなぜ必要なのかを分かりやすく解説します。その上で、シグナルインテグリティー(SI)、パワーインテグリティー(PI)、EMCの基礎知識ならびにそれらがノイズ課題の解決にどのように関係しているかを、これまでの知見や経験に基づいた具体例を踏まえつつ解説を行います。 詳細は、こちら
日程 : 2016年2月23日
会場 : 化学会館
主催 : 日経エレクトロニクス
印刷用ページ
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾
  • スポーツイノベイターズオンライン

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング