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『第2回:実装方法』慈尊院で見た新光源の実力

大久保 聡=日経エレクトロニクス
2011/02/23 00:00
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 明るくなった,消費電力が低くなった,寿命が長くなった――。

 白熱電球を使っていたのだから,まさかLED電球に差し替えただけなのだろうか。こうした疑問に対し,設置工事に携わったスリーフォース 代表取締役の上嶋数章氏はきっぱりと「違う」と答え,灯籠にLEDを搭載するための工夫を語った。

 灯籠の中を見ると,プリント基板に白色LEDを6個表面実装されているのが分かる。プリント基板は灯籠の上部に取り付けられており,そこから灯籠内を照らす。非常にシンプルな構造に見える。上嶋氏によれば,このシンプルであることが違和感のない光を生み出し,かつ消費電力を低く抑えることにつながっているという。

放射角140度の白色LEDを採用

写真1 拝堂内の天井に数多く連なる灯籠。日経エレクトロニクスが撮影
[画像のクリックで拡大表示]

 実装されている白色LEDは,米Philips Lumileds Lighting Co.の「LUXEON Rebel」である。白色LED自体の放射角が140度と広いタイプのものであり,光が実装面に対して直下だけでなく側面方向にも光を放つ。白色LEDの上には,光の配向を制御するレンズなどは取り付けていない。レンズを使うと,レンズと白色LED間で光損失が発生してしまうので,放射角が広い白色LEDを用いるのが得策だとする。もともと,ろうそくや白熱電球はほぼ全方位に光を放ち,灯籠もそうした光源を想定する構造になっているので,放射角が広い白色LEDは既存光源に近いといえる。従って,灯籠からは既存光源と比べて違和感を抱かない光が放たれている。

 上嶋氏によれば,当初からLED電球を使うことは考えなかったという。LED電球は放射角を広くしているとはいえ,直下の光が強く,側面方向の明るさは灯籠に使うには弱いからである。灯籠は下面,側面ともに光が放たれるような構造なので,等方的に光を放てる光源でないと役に立たないという。

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