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『第1回:導入効果』慈尊院で見た新光源の実力

大久保 聡=日経エレクトロニクス
2011/02/21 10:30
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写真1 慈尊院住職の安念清邦氏。背景にあるのがLEDを光源に使った灯籠。写真はフィリップス エレクトロニクス ジャパンの提供
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 和歌山県九度山町にある高野山真言宗の寺院,慈尊院(じそんいん)。弘法大師で有名な金剛峯寺がある高野山の表玄関に位置する慈尊院は,金剛峯寺などとともに「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されている。この慈尊院の拝堂にある灯籠や屋外照明が2010年の師走,ほぼすべてLEDに代わった。

 光源にLEDを使う灯籠は実に320台。屋外の照明器具も48台ある。2010年11月24日から設置作業を始め,1週間後の11月30日には作業を完了したという。2010年の師走に間に合った。2010年の大晦日から2011年元旦にかけて,初詣客をLED照明で迎えたことになる。

 今回,日経エレクトロニクスは慈尊院を訪問し,LEDの効果や採用の背景,設置する際に苦労したことなどを,慈尊院住職の安念清邦氏をはじめ,設置工事に携わったスリーフォースと明星建工,そしてLEDを提供したフィリップス エレクトロニクス ジャパンに聞いた。

消費電力は数分の1,明るさは2倍

写真2 拝堂の入口。来訪者を,灯籠の光が明るく照らす。日経エレクトロニクスが撮影
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 拝堂内では灯籠からの光を照明に使っている。全320台の灯籠のうち,おおよそ300台は拝堂内にあり,室内を明るく照らしている。従来,灯籠の光源には白熱電球を使っていた。消費電力は灯籠1台当たり10~20W程度のものを用いてきた。それをLEDに切り替えることで消費電力を1台当たり2.5Wに減らした。さらに,明るさは従来比2倍に高めているという。

 拝堂内が明るくなることで,さまざまな利点が生まれたという。例えば,壁面にある仏画がよく見えるようになり,檀家など古くから拝堂を訪れる人たちをはじめ,参拝者に好評だという。これまでは貴重な仏画がよく見えるように,スポットライトを別途用意していたくらいだ。だが,スポットライトを当て続けると赤外線で仏画が劣化してしまうので,長時間当てられない状況だった。

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