• BPnet
  • ビジネス
  • PC
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOMEものづくり日産の開発プロセス「V-3P」,開発期間を半減 > 第1回:開発力の強化が大命題

日産の開発プロセス「V-3P」,開発期間を半減

第1回:開発力の強化が大命題

  • 木村 知史=Tech-On!
  • 2011/01/31 00:00
  • 1/3ページ

 日産自動車が2004年度,国内に投入した新型車は6種類。2004年9月に発売した「ムラーノ」を皮切りに,毎月のように新型車を発表した。そのトリを飾ったのがコンパクトカーの「ノート」。広いトランクルームを確保するなど実用性が高く,発売以降,常に売り上げランクではベスト5を維持しているヒット商品だ。

 そのノートの発表会が開催された東京都内のホテル。そこでは,説明員の口から驚くべき内容が発表された。「ノートの開発期間*1は従来の約半分である10.5カ月」。開発期間が短かいだけ,ノートは市場のニーズをとらえた商品だといえる。

*1 開発期間自動車の開発期間は、各自動車メーカーによって微妙な違いがあ る。日産の場合、デザイン部門がすべての仕事を終える「デザインフィックス」か ら,量産を開始するまでの期間を指す。

 では,10.5カ月を達成できたのはなぜなのか。その秘密は,耳慣れない言葉にあった。「V-3P」。日産社内では「ブイサンピー」と呼ばれることが多いこの言葉,実は同社がノートの開発において初めて採用した新しい開発プロセスだ。これからの,日産のさらなる躍進の鍵を握るものといってよい。

CFTからの提案だった

 V-3Pは,後で詳しく述べるように,ITを駆使して効率化を図った開発プロセスと一見取れる。しかし最初から,ITありきだったわけではない。そもそもは「開発力の向上」という大命題があり,それを実現するために突き詰めた結果,現在のプロセスが出来上がった(図1)。

図1●V-3Pの目的
V-3P の大きな目標は開発力を向上して,より顧客ニーズに合った製品を開発 すること。そのためにはノウハウを最大限活用して,開発効率を向上させて, 技術者が判断する時間を増やすことが望まれる。これを実現するために,各 種のITツールを活用している。

 V-3Pは,日産の復活を支えたとして有名になったクロスファンクショナル・チーム(CFT)*2の一つから出た提案が姿を変えたものだ。2001年初め,CFTでは顧客に魅力のある製品を提供し続けるには,開発力を強化するための改革が必要であるという議論になった。

*2 クロスファンクショナル・チーム直訳すると部門横断的な組織。日産自動 車社長兼CEOのカルロス・ゴーン氏が,日産を再建させるために多くのCFTを設 置,成果を上げたことで有名になった。

【技術者塾】(5/19開催)
クルマの軽量化の切り札 CFRPを使いこなす

材料物性から成形、設計、製品事例までを徹底理解


トヨタ自動車の「レクサスLFA」のCFRP製ボディーを開発した講師が、自動車メーカーの開発の考え方や、CFRPの材料物性や成形法、クルマへの適用事例などについて解説。CFRP製品の設計や生産技術の開発に必須の知識を1日で学べます。 詳細は、こちら
日程 : 2016年5月19日
会場 : 御茶ノ水トライエッジカンファレンス
主催 : 日経ものづくり

おすすめ