貨物から衣類、大根に至るまで…。
ありとあらゆるモノを識別するのに使える無線タグIC。
その先駆けとなった「ミューチップ」を開発したのは日立製作所の中央研究所に勤めるベテラン技術者、宇佐美光雄氏である。
ミニコンの営業部門に籍を置いていたこともある異色の経歴の持ち主だ。
「研究者であっても、研究成果の用途を常に意識していなければならない」。
経験の中で培ったその信念こそが世の中をあっと言わせるICを生んだ。