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プリンタブルからプリンテッドへ

木村 雅秀=日経エレクトロニクス,根津 禎=日経エレクトロニクス
2010/06/22 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2009年11月30日号ほか 、pp.31-39 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 「世界で初めてプラスチック・エレクトロニクス工場を建設した。現在はディスプレイを製造している」。ディスプレイ関連の国際会議「SID(Society for Information Display)2009」の基調講演で,こうブチ上げてから約半年。2010年初頭,米Plastic Logic Inc.が,電子ペーパーの駆動回路にプラスチック基板の有機TFTを利用した電子書籍「QUE」の発売を開始する。米国の最大手書店Barnes & Noble, Inc.の電子書籍ストアが早くもQUEへの対応を表明しており,電子書籍市場を席巻してもおかしくない。

 QUEに熱い視線を送るのは電子書籍関係者だけではない。印刷技術で電子回路などを製造する,プリンテッド・エレクトロニクス業界にとっては,「長年の夢が現実になる」(関係者)という。既に一部の太陽電池では印刷技術で製造した製品が実用化されているが,QUEは印刷技術で製造される初めての本格的な民生機器になるからだ。

 もっとも,電子書籍は序の口にすぎない。プリンテッド・エレクトロニクス技術は,今後さまざまな用途にすそ野を広げていくだろう。米General Electric Co.はロール・ツー・ロールで製造するフレキシブルな有機EL照明を2010~2011年に実用化する。この分野で遅れを取っていた日本メーカーも動きだしている。ソニーはフレキシブルな有機ELパネルの事業化に本腰を入れ始めた。

 薄く,軽く,割れにくい機器を安価に製造できるプリンテッド・エレクトロニクス産業がいよいよ胎動する。

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