米Intel Corp.,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd(TSMC)に代表される半導体メジャー。ファブライト化が業界のトレンドとなる中,デバイス・プロセス技術と製造能力で他を圧倒する半導体メジャー3社の存在感はますます高まってきている。2008年秋以降の半導体不況からの脱却が見えたことで,この3社は2010年度に合わせて2兆円規模の設備投資を計画する。新技術の投入にも余念はない。
先端技術の投入から設備投資まで,独走する半導体メジャー
目次
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第6回:アジア地域で健闘が目立つ韓国(ISSCC 2010から)
中国本土や台湾が苦戦する中,アジア地域で健闘が目立つのが韓国である。採択論文数は前回から5本増やして19本となり,国別の採択論文数では,米国,日本に次ぐ3位につける。
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第5回:活気が戻る半導体開発(ISSCC 2010から)
2010年2月7・11日に米国サンフランシスコで開催される「ISSCC( InternationalSolid-State CircuitsConference)2010」の投稿論文数は638件と,リーマン・ショックのあおりを受けて落ち込んだ前回の582件から約10%増加し,例年並みの投稿数に回復し…
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第4回:大規模投資と先端開発で他社を圧倒
旺盛な需要に対応するため,TSMCは主力の300mm工場「Fab12」「Fab14」をそれぞれ増強する。「2010年に,二つの工場を合わせてアメリカン・フットボール競技場12個分の広さのクリーン・ルームを新設する」(Chiang氏)という。この結果,二つの工場を合わせた40nm世代の生産能力は,20…
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第3回:攻めに攻めるTSMC
台湾Taiwan Semiconductor ManufacturingCo., Ltd.(TSMC)が,設備投資と技術開発の両面で他社を圧倒する戦略を打ち出した。2009年に31%の営業利益率を達成した同社は,2010年に競合他社を大幅に上回る48億米ドルの設備投資を実施する。
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第2回:傑出した性能を誇る32nm世代の製造技術(IEDM 2009から)
Intel社が今回発表した32nm世代の製造技術は,SoC向けとしては傑出した性能を誇る。これは,同社が今回のIEDMの別論文で発表した,パソコンなどの高性能マイクロプロセサに向けた32nm世代の製造技術と比べると一目瞭然である。
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第1回:高性能のIntel,低電力のIBM(IEDM 2009から)
処理性能で抜きんでるIntel社,低消費電力化で優れるIBM連合─。「2009 IEEE International Electron Devices Meeting(IEDM 2009)」の両陣営の発表から導き出せる結論は,こうだ。すなわち,対象とする機器によって,Intel社とIBM連合のSoC…