グローバル化とともに、製品の複雑化・多機能化は大きな品質リスクだ。「技術革新は、リスクの拡大も伴う。とりわけ電子化の技術レベルは飛躍的に高まっているが、品質検証(の体制や技術)がそれに追いついていない恐れがある」(文化学院理事長の戸田氏)。実際、製品が複雑で多機能になればなるほど、分業化が進んで製品の全体像を俯瞰することが困難になる。しかも製品や技術が短命化し、技術の成熟を待たずに次々と新しい技術を投入するため、検証は否が応でも不十分になりがちだ。
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