設計力向上 開発手法と支援ツールの動向・事例
 

第5回:「設計のモジュール化」で源流から標準化(モジュラーデザイン活動3)

日野 三十四=モノづくり経営研究所イマジン 所長
2010/05/10 11:00
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部品のモジュール化は、部品だけに着目していては実現できない。部品の仕様に影響を及ぼす設計パラメータまでさかのぼって標準化を行う「設計のモジュール化」が必要となる。メカ/エレキ/ソフトのそれぞれについて、設計のモジュール化をどのように進めればよいか解説する。(日経ものづくり)

 「設計のモジュール化」とは、設計の思想を「擦り合わせ設計」から「組み合わせ設計」(モジュラーデザイン)に転換することをいう。設計のモジュール化は、メカ(機械)製品、エレキ(電気)システム、ソフトウエアについてそれぞれ以下のようにして行う。

(1)メカ製品のモジュール化
 メカ製品をモジュール化する方法は、メカ製品の設計手順書を作成する過程で、客先製品仕様や社内製品仕様などの設計インプットを含む設計パラメータと、それらの結果として決まる部品諸元の仕様値に、第2回で定めたモジュール数を適用することである。設計手順書の概念を、図1に示す。

図1●設計手順書の概念
図は、自動車用ワイパーの事例。『実践 モジュラーデザイン』より。
[画像のクリックで拡大表示]

 設計者は、設計へのインプットが入ってきたら、最初に何をして、次に何をして、その次に何をして、どのタイミングでこれまで蓄積してきた特許情報/他社製品データ/品質基準/コストテーブルなどの既存の設計資産(設計根拠情報)を参照してどのように設計するのか、最後に図面や部品表などの設計からのアウトプットをどのように作成するのかという設計のプロセス(方法と流れ)を記述する。

 次に、設計パラメータと部品の仕様に、製品と部品/部品と部品の組み合わせが容易になるようなモジュール数を適用し、設計パラメータ・モジュールテーブルや部品仕様モジュールテーブルの形態に整理していく。

 設計手順書は、第2回で作成した製品モデルの中の設計部品構成単位で、製品レベルの設計手順書から部品レベルの設計手順書へと作成する。

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