日本の半導体メーカーが存在感を失っている。その復活のカギとなる工場戦略について,世界の半導体工場を訪ねている外資系Siファウンドリの営業担当者が提言する。日本の半導体工場の現状を分析した上で,復活に向けた対処法を述べる。日本の典型的な半導体メーカーをイメージし,規模に応じて三つにグループ分けし,それぞれについて具体案を示す。著者の瀧澤秀樹氏(ドイツX-FAB Semiconductor Foundries AG,Director of Asia Pacific Business Development)は,日本に専業Siファウンドリを設立する必要性があると説く。ただし,先端ロジックやメモリー向けではない。