COLLEGE 製造業の“本当”を探求
 

第5回: みんなのミクになってみた(上)

根津 禎=日経エレクトロニクス
2010/01/12 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2008年3月10日号 、pp.123-125 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
印刷用ページ
(前回から続く)

 「先生なにやってんすか」「野尻仕事しろ」――。ニワンゴが運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」にこんなコメントが飛び交う動画が投稿されたのは,2007年11月25日のことだった。画面は慣れた手つきで電子工作キットを組み立てる様子を映し出している。そして,完成したキットの筐体に「初音ミク」のイラストを張り付けると,「世界にただ一つの『携帯みくみくプレーヤー』の完成です」と誇らしげに宣言された。

左がSF作家の野尻抱介氏が造った携帯型音楽プレーヤー。右が同氏。

 動画の投稿者は,現役バリバリのSF作家である野尻抱介。2007年8月31日の発売以来,ニコニコ動画に吹き荒れる「初音ミク祭り」を横目に,居ても立ってもいられなくなった。「初音ミクの歌声とイラストに心を奪われた。自分も何かやりたい」。そう考えた野尻が思い付いたのが,趣味の電子工作を生かした動画の投稿であった。

2週間で年度目標を達成

 クリプトン・フューチャー・メディア(以下,クリプトン社)が2007年8月31日に発売したパソコン用歌声合成ソフトウエア「初音ミク」は,DTM(desktop music)業界の常識では考えられないヒット作になった。「2007年内に1000本」という当初の目標は,発売2週間で達成した。開発担当者は「あっという間に1万本売れた。しばらくは何が起きているのか分からなかった」(主要な開発メンバーであるクリプトン社 メディアファージ事業部の佐々木渉)と振り返る。

コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング