COLLEGE 製造業の“本当”を探求
 

第1回:出会いは着メロから(上)

根津 禎=日経エレクトロニクス
2009/12/22 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2008年2月11日号 、pp.107-109 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 2007年も押し詰まった12月29~31日。東京ビッグサイトで世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)73」が開催された。ここに初出展にもかかわらず,多くの来場者でにぎわう企業ブースがあった。クリプトン・フューチャー・メディア(以下,クリプトン社)の展示ブースである。同社は,2007年8月に発売され,大きな話題となった歌声合成ソフト「初音ミク」のメーカーである。

16歳の美少女アイドル歌手

 初音ミクは,ヤマハの歌声合成技術「VOCALOID2」を採用し,あたかも少女が歌っているかのような歌声をパソコン上で作製できる,DTM(desktop music)というジャンルに属するソフトウエアである。2007年8月の発売と同時に,DTMソフトとしては異例の大ヒットを記録した。2008年1月21日までの売り上げは累計約3万本。1000本売れれば成功といわれるDTMソフトの世界では前代未聞といえる数字である。BCNの調べによると本数シェアが一時は,音楽関連ソフト全体の60%以上に到達したという。

BCNが集計した音楽関連ソフトの販売本数のシェア推移。「初音ミク」のシェアが圧倒的に高く,60%を上回ることもあった。初音ミクに続く歌声合成ソフト「鏡音リン・レン」も一時的に60%を超えた。2008年1月14日付の上位5タイトルについて,2007年8月から2008年1月までのシェアをプロットした。図はBCNの資料を基に本誌が作成。
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 初音ミクの人気に火を付けたのはニワンゴが運営する「ニコニコ動画」を代表とする動画共有サイトと,そこに集うユーザーである。初音ミクが発売された2007年8月以降,関連の「作品」の投稿は爆発的に伸び,今やこうしたWebサイトの人気コンテンツになっている。

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