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直流給電,CO2削減の切り札に

第3回:究極は非接触プラス直流給電

2009/11/23 00:00
狩集 浩志=日経エレクトロニクス
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(前回から続く)

 一般住宅では,まずは新築時に専用で配線できるLED照明や24時間稼働の換気ファンなどから,直流化が始まる可能性が高い。その際の電圧はまずは48Vもしくは24V程度になるだろう。実際,パナソニック電工は2009年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代高効率エネルギー利用型住宅システム技術開発・実証事業」に参画し,2010年度に実際の住宅に「AC/DCハイブリッド配線システム」を組み込んで,実証試験を開始する予定である。このほか,配線機器工業会や電気設備学会で直流配線についての検討を始めているという。

図1 TDKが参考展示した「ユニバーサル直流給電コンセント」
[画像のクリックで拡大表示]

 住宅内の直流化をさらに拡大していくには,デジタル機器や大型テレビ,エアコン,洗濯機などさまざまな機器への対応が必要となる。現状の機器のほとんどは,100Vの交流をACアダプタや機器内部で最適な電圧の直流に変換していることから,直流で利用する電圧はバラバラである。さらに,大型テレビやエアコンなどには,高電圧で供給する必要があり,安全性の確保が重要となる。

 こうした中,TDKは2009年10月に開催された「CEATEC JAPAN 2009」において,家庭内の機器に最適な電圧で直流給電するための直流コンセント「ユニバーサル直流給電コンセント」を参考展示していた(図1)。24V以下の機器であれば,機器の電圧に合わせて直流給電できるというものだ(関連記事)。

図2 直流24Vを5Vに変換して供給

 詳細は明かさなかったが,プラグの物理的な形状で機器の電圧を認識し,5Vや12V,16V,24Vなど機器に応じた電圧をコンセント側から直流で供給する。コンセント側では,24Vの直流電力をデジタル制御のDC-DCコンバータを使って電圧を変換していた(図2)。TDKのコンセプトでは,家庭内の基幹部分となる配線は,380V程度の高電圧とし,一般の人が触れるコンセントについては24V程度に降圧して給電することを想定しているという。

 住宅内に現在ある低電圧駆動の機器(小型テレビ,電話機,パソコンなど)をいきなり48Vの電圧に統一するというのは難しいだろう。そう考えると,TDKのような方式でまずはコンセントの直流化を進めていくという手段もあるかもしれない。ただ,大型テレビやエアコン,洗濯機など高電圧となる部分に採用するには,安全性の面などいろいろと課題は多そうだ。

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