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直流給電,CO2削減の切り札に

第1回:なぜ今,直流給電なのか

  • 狩集 浩志=日経エレクトロニクス
  • 2009/11/11 13:00
  • 1/2ページ

 ここ最近,データ・センターや家庭,オフィス,工場,店舗などで直流給電システムへの取り組みが加速している。2009年10月6~10日に千葉県の幕張メッセで開催された国内最大級のエレクトロニクス・IT関連の展示会「CEATEC JAPAN 2009」では,家庭内への電力供給を従来の交流ではなく,直流とする「直流ハウス」の展示がパナソニックやTDK,シャープから相次いだ(図1)。一方,データ・センターでは,400V程度と高い電圧の直流をIT機器に給電する取り組みが進んでいる。

図1
図1 パナソニック・グループの展示ブースでは,パナソニック電工が開発している,交流の配線を残しながら直流も利用可能な「AC/DCハイブリッド配線システム」を展示した。パナソニックが手掛ける家庭用燃料電池や家庭用Liイオン2次電池ユニットなどを組み合わせた。

 今,なぜ直流給電に注目が集まっているのか。その大きな要因の一つにCO2排出量の削減に向け,直流給電が非常に有効な手段になり得ることが挙げられる。特に,IT機器業界では喫緊の課題である。データ・センターなどをはじめとし,IT機器の消費電力が急増しているからだ。世界では,IT機器による消費電力が2025年に2006年比で9.4倍に増え,世界の総発電量の15%を占め,日本でも2025年に同5.2倍に増え,日本の総発電量の20%を占めるようになるといわれている(図2)。

図2
図2 日本国内におけるIT機器の消費電力は,2025年に2006年に比べて5倍以上に,2050年には12倍に増加するとの予測がある。図は経済産業省の資料を基に作成した。
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