家電・モバイル ボリュームゾーンの最新動向を知る
 

第3回:USBはケータイへ,HDMIはデジカメから

根津 禎=日経エレクトロニクス
2009/09/08 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2009年2月23日号 、pp.41-43 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
印刷用ページ
(前回から続く)

 2009年から2010年にかけて相次ぎ登場するUSB 3.0と次世代HDMIだが,携帯機器市場でどのような普及のシナリオがあり得るだろうか。

 まずUSB 3.0は,携帯機器の高価格帯の機種を中心に,現行のUSB 2.0を置き換える形で徐々に浸透していくだろう。「今後,海外の大手携帯電話機メーカーはUSBを標準的に載せる考えだと聞いている。小さな端子1個でデータ伝送と2次電池の充電が可能だからだ。Micro USB以外の端子を利用しているのは日本向け端末くらいだ」(あるコネクタ・メーカー)。

 USB 3.0の送受信ICの価格が低減すれば,いずれは普及価格帯の機種にも採用されていくことになる。USB 3.0対応LSI(ホスト・コントローラなど)は,2009年夏ごろにサンプル出荷が始まる見込みだ(図6)。USB 3.0対応LSIの価格は,発売から3年ほどで,現行のUSB 2.0と同等の価格になるという見方も出ている。例えば,USB 3.0-SATAのブリッジLSIの場合,「製品化された当初は,USB 2.0-SATAブリッジLSIの4~5倍になる。だが,3年後には同程度の約50米セントまで下がるだろう」(米Symwave,Inc.のマーケティング担当者)とみる。

図6 次世代仕様をめぐる動きが活発化
図6 次世代仕様をめぐる動きが活発化
HDMIやDisplayPortなどの次世代仕様が次々と策定される。USB 3.0やWirelessHDなどの新たなインタフェース規格に対応した製品も登場する。

耐久性確保に課題

 一方,次世代HDMIの携帯電話機への搭載には,乗り越えるべき課題が少なくない。耐久性と実装面積の問題である。

 まず耐久性の問題とは,求められる挿抜回数が携帯電話機では多いことである。例えばUSBの場合,携帯機器向け仕様であるMicro USBでは,標準仕様に比べて耐久性を高めている。例えばUSB 3.0の場合,挿抜回数は,標準仕様では1500回以上だが,Micro仕様では1万回以上に耐えられるように設計されている。HDMIの場合も1万回以上の挿抜が可能な耐久性確保が求められるだろう。しかし,「Micro USB並みに小さく,端子数が19と多い次世代HDMIでは,1万回以上の耐久性を確保するのは難しいのではないか」(あるコネクタ・メーカーの技術者)との声が出ている。

【9月18日(金)開催】
高精細映像時代に向けた圧縮符号化技術の使いこなし方
~H.265/HEVCの基礎から拡張・応用技術とその活用における心得~


本セミナーでは高品質、高信頼、高効率に製品化するために標準化された高圧縮符号化技術、H.265/HEVCについて、その基盤となった符号化技術の進展から映像・製品特性に適切に圧縮符号化技術を使いこなす上で知っておきたい基本とH.265/HEVCの標準化、実装、製品化に向けた基礎及び拡張技術の理解と活用の勘所等について詳解します。詳細は、こちら
会場:中央大学駿河台記念館 (東京・御茶ノ水)
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング