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電子書籍,離陸への長い助走

第4回:電子ペーパーが相次ぎ市場に(2)

  • 小谷 卓也=日経エレクトロニクス
  • 2009/07/01 00:00
  • 1/5ページ

(前回から続く)

群雄割拠の電子ペーパー技術
独自の特徴を競う

 世界各国では今,さまざまな電子ペーパー技術の開発が進められている。このうち,2006年~2007年にかけて実用段階に入る電子ペーパーを大別すると,E Ink社やSiPix Imaging社,ブリヂストンなどが開発する粒子移動型と,旭硝子や富士ゼロックス,富士通などが開発するコレステリック液晶型に分けることができる。ただし,同様の方式であってもそれぞれ技術が異なり,各メーカーは独自の特長を打ち出している(表1)。

表1 2006年~2007年に実用段階に入る電子ペーパー技術の例
[画像のクリックで拡大表示]

 粒子移動型は,白色や黒色の粒子を電界によって上下に移動させることで,表示色を切り替える方式である。マイクロカプセル中の液体の中で,白黒の粒子を上下させるE Ink社の方式が知られているが,例えばブリヂストンの方式は空気中で白黒の粒子を上下させるため,粒子の応答速度が0.2msと極端に速い。このため,アクティブ駆動によるドット表示を前提としているE Ink社とは異なり,パッシブ駆動でも高精細なドット表示が可能という特徴を備える。「パッシブ駆動という簡易で低コストな方法でありながら,7.5インチ型のXGA(1024×768画素)品という高精細な電子ペーパーも試作済み」(ブリヂストン 研究開発本部 高機能商品開発室長の和田宏明氏)と胸を張る。

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