カメラ付き携帯電話機の開発
(コラージュ:松本毅)

 携帯電話機で写真を撮る学生や大人達――。今ではすっかり当たり前の光景だが,携帯電話機にカメラが付くようになってから,まだ10年ほどしか経っていない。携帯電話機にカメラを内蔵するというトレンドを作ったといえるのが,J-フォン・グループ(現・ソフトバンクモバイル)が2000年10月に発売したシャープ製の「J-SH04」である。「携帯電話機のカメラで写真を撮り,それをメールで送る」という使い方は急速に広まり,その後はほとんどの携帯電話機にカメラが付くようになった。

 このJ-SH04を製品化にこぎ着けるまでの開発物語を,日経エレクトロニクスが2001年に掲載している。本連載では当時の記事を再掲載する。