廃熱や振動からの発電技術が実用期へ
第2回:熱電変換技術,効率急上昇で実用にメド
出典:日経エレクトロニクス,2008年12月15日
,pp.99-103
(記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)
研究歴60年以上の技術も
ここからは各技術について,やや詳しく紹介する。
熱や振動を利用するエネルギー回収を実現する技術は,実際には何種類もある(図5)。具体的には熱を利用する技術には,温度差を起電力に変える熱電変換技術と,熱を音のエネルギーに変換する熱音響技術の2種類がある。
振動を利用する技術は,圧電効果を利用するもの,磁気誘導を用いるもの,静電容量の変化を用いるもの,そして振動をタービンの回転エネルギーに変換して発電するもの,の4種類に大きく分けられる。熱音響技術は,発電用途で用いる場合は熱を音に変換した後,その音に振動を電力に変換する技術を適用する。
これらの中で,研究開発に携わる機関や企業の数が最も多いのは,熱電変換技術である(表1)。同技術の歴史は古く,1950年前後から盛んに研究されてきた。ただし,変換効率が急上昇して実用化の可能性が出てきたのは2000年前後2)。変換効率が温度差によっては15%を超え,冷却ではなく発電用途で実用化できるメドが立ち始めたのはこの1〜2年のことである。
バックナンバー
- 第3回:振動を電力に,道路や服でも発電 2009/04/23
- 第2回:熱電変換技術,効率急上昇で実用にメド 2009/04/22
- 第1回:まずはセンサで製品化,車の燃費1割向上も視野に 2009/04/21
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