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廃熱や振動からの発電技術が実用期へ

第2回:熱電変換技術,効率急上昇で実用にメド

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日経エレクトロニクスPremium
2009/04/22 00:00
野澤 哲生=日経エレクトロニクス
出典:日経エレクトロニクス,2008年12月15日 ,pp.99-103 (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

研究歴60年以上の技術も

 ここからは各技術について,やや詳しく紹介する。

 熱や振動を利用するエネルギー回収を実現する技術は,実際には何種類もある(図5)。具体的には熱を利用する技術には,温度差を起電力に変える熱電変換技術と,熱を音のエネルギーに変換する熱音響技術の2種類がある。

 振動を利用する技術は,圧電効果を利用するもの,磁気誘導を用いるもの,静電容量の変化を用いるもの,そして振動をタービンの回転エネルギーに変換して発電するもの,の4種類に大きく分けられる。熱音響技術は,発電用途で用いる場合は熱を音に変換した後,その音に振動を電力に変換する技術を適用する。

図5 熱と振動技術を組み合わせる例も
熱や振動による発電技術は,大きく6種類に分けられる。熱による発電は,温度差を起電力に変換する熱電変換技術,温度差から音波を発生させる熱音響技術の2種類。振動による発電は,タービンを用いる例を別にすると,いずれもマイクで利用されている技術が基になっている。複数のメーカーや大学などが開発に携わっている。
(画像のクリックで拡大)

 これらの中で,研究開発に携わる機関や企業の数が最も多いのは,熱電変換技術である(表1)。同技術の歴史は古く,1950年前後から盛んに研究されてきた。ただし,変換効率が急上昇して実用化の可能性が出てきたのは2000年前後2)。変換効率が温度差によっては15%を超え,冷却ではなく発電用途で実用化できるメドが立ち始めたのはこの1〜2年のことである。

表1 熱電変換素子の効率
東芝以外の日本メーカーの成果は2007年3月時点のもの。
(画像のクリックで拡大)
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