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第4回:いつの間にか「4G」へ昇華,1Gビット/秒超を目指す

竹居 智久,蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
2009/04/02 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2008年9月8日号 、pp.61-67 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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速度のスケーラビリティー,低遅延,
パワー・アンプへの要求緩和など
サービスを提供する際に予想される,さまざまな問題への配慮を
先取りしてちりばめることで,LTEは幅広い支持を獲得した。
導入は始まりにすぎない。LTEは今後,さらに進化する。
より広い帯域の利用,フェムトセル,
先端MIMO技術との組み合わせなどが準備されているからだ。
進化し続けることでLTEはいつの間にか,「3.9G」ではなく,
「4G」に姿を変える可能性もある。

 「LTE」が第3世代移動体通信システム(3G)の導入期と決定的に違うのは,世界の多くの携帯電話事業者や機器メーカーが現時点で,一つの方式への支持を表明している点だ。地域によって導入時期に若干の差異があるものの,3Gのときよりはおそらく短い期間で,世界共通の携帯電話方式に発展しそうだ。

 しかもLTEは今後,さらなる進化を遂げる。より広い周波数帯域幅の活用や,フェムトセルとの組み合わせ,先進的なMIMO技術の利用などが想定されている。導入当初は20Mビット/秒前後の速度にとどまるが,これら技術の採用によって100M ~1Gビット/秒を視野に入れる(表1)。

†フェムトセル=家庭やオフィスなど宅内での利用を想定した超小型の携帯電話基地局。ADSLやFTTHなどブロードバンド回線を経由して既存の携帯電話ネットワークに接続する。「セル」は一つの基地局がカバーできるエリアを意味しており,フェムトセルはセルが小さい。例えば,NTTドコモが2007年7月に発表したフェムトセルの開発品の場合,対象とするエリアは半径数十mで,出力は20mW,4ユーザーの収容が可能である。

表1 LTE,モバイルWiMAX,HSPA Evolutionの特性比較
[画像のクリックで拡大表示]

 LTEは,第4世代移動体通信システム(4G)「IMT-Advanced」の最有力の技術候補でもある。まずは3G向け周波数帯を活用して導入された後,時期が来れば4Gとしての性能を発揮することになる。まさに「3.9G」という言葉通りの本性をあらわにするだろう。

†IMT-Advanced=ITU-Rが次世代の移動体通信システムと位置付ける伝送システム規格。2011年初頭に仕様が確定する予定で,実用化は2015年前後とみられる。

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