第2世代デジタル・カメラの萌芽が始まった。中核機能は,高速連写技術と画像認識技術を用いたオート・シャッターである。画像認識技術は,写真を「見る」機能も変えるだろう。もはやカメラ自体はどの企業でも作れる。今,問われているのは,ユーザー体験を刷新する企画力である。それをいち早くものにしたメーカーが,第2世代の勝者になる。
連載
マシンガンカメラの衝撃
目次
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第4回:高速連写カメラ「EX-F1」を体感,新味豊かなるも課題あり(2)
図3の写真が撮れたのは,EX-F1のおかげである。これまでにも同じようなシーンをとらえられる可能性を持ったカメラ機材がなかったわけではないが,それは“法外”に高価であり,使いこなすにも並大抵の苦労では済まなかった。それが10万円少々の本機と多少の慣れで実現できたわけで,これは大いなる技術進歩といえる…
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第3回:高速連写カメラ「EX-F1」を体感,新味豊かなるも課題あり(1)
カシオ計算機の「EX-F1」は,秒間60 連写もの高速連写技術を搭載した。本機はどんなユーザー体験をもたらすのか。試作機を借り受けてテストした。今後の商品企画や技術開発に向けたアイデアを読み取ってもらえれば幸いである。
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第2回:高速連写と画像認識がユーザー体験に革命を起こす(2)
第2世代のデジタル・カメラがユーザーに受け入れられるためには,画像を「見る」体験の進化も欠かせない。デジタル・カメラのユーザー自らが撮った画像を「見る」という行為に存在する課題は,デジタル・カメラの黎明期から一向に解決されていない。一言でいえば,面倒なのだ。例えば,次女の七五三を控えた母親が,長女は…
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第1回:高速連写と画像認識がユーザー体験に革命を起こす(1)
第2世代デジタル・カメラの萌芽が始まった。中核機能は,高速連写技術と画像認識技術を用いたオート・シャッターである。画像認識技術は,写真を「見る」機能も変えるだろう。もはやカメラ自体はどの企業でも作れる。今,問われているのは,ユーザー体験を刷新する企画力である。それをいち早くものにしたメーカーが,第2…