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大石 基之=日経エレクトロニクス
2009/02/27 13:00
出典:日経エレクトロニクス、2008年4月21日号 、pp.51-52, pp.58-77 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 東芝の経営が揺れている。2008年度通期の営業損益は,過去最悪の2800億円の赤字に陥る見通しだ。業績悪化の元凶になった半導体では,システムLSI事業とディスクリート事業を分社化する意向を表明した

 実は同社は,つい一年前には全く逆の戦略を持っていた。システムLSI事業とディスクリート事業でも,2009年度に売上高世界ランキングで3位以内に入ることを目指していたのである。本解説の第1回では,東芝が当初描いていた将来像を振り返る。この構想の基本は,世界でも有数の規模を誇るフラッシュ・メモリ事業の余勢を駆って他の事業を強化することだった。想像を上回るフラッシュ・メモリ市場の悪化が,同社のもくろみをうち砕いた格好だ。

 本解説の第2回は,東芝が将来の事業として大きな期待をかけるSSD(solid state drive)の今後の課題と解決策を述べる。2007年まで東芝でNANDフラッシュ・メモリの主力設計者として活躍し,東京大学に転じた人物に寄稿してもらった。SSD事業に対する東芝の熱意は今も変わらない。2009年2月に発表した,富士通のHDD事業買収の理由として,東芝はサーバー向けSSDの開発強化も挙げている。

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