• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOMEエレクトロニクス機器無線の行方はアンテナが決める > 第1回:百花繚乱の新型アンテナ技術,MIMOの到来で採用が不可避に

無線の行方はアンテナが決める

第1回:百花繚乱の新型アンテナ技術,MIMOの到来で採用が不可避に

  • 野澤 哲生=日経エレクトロニクス
  • 2009/03/02 00:00
  • 1/5ページ

出典:日経エレクトロニクス、2008年6月16日号、pp.52-56(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

これまで地味な存在だった携帯機器のアンテナ技術に,脚光が当たっている。
従来のアンテナ・メーカーだけでなく,
半導体や機器のメーカーが自ら開発に乗り出し始めた。
MIMO技術が今後の民生用無線システムで標準的に使われるようになると,
アンテナが従来のままでは機器のデザインや性能の点で大きなネックになるからだ。
これを解決するため,「メタマテリアル」という従来なかった素材や設計を利用したり,
適応的なスマート・アンテナ技術を端末に採用したりする例が出てきた。

 この1年ほどに,従来なかったタイプのアンテナ技術の開発例が急増している。例えば米Intel Corp.は,2007年4月や同年9月の「Intel Developer Forum(IDF)」で,携帯電話,無線LAN,モバイルWiMAXという3種類の無線方式が3本のアンテナを共用する技術を公開した(上の写真)。個々のアンテナ素子は,必要に応じて特性を変える「チューナブル・アンテナ」になっている。これらの性質を用い,3本のアンテナを単に切り替えて使うだけでなく,空間多重通信の技術である3×3 MIMOのために使ったり,あるいは携帯電話と無線LANを同時に利用したりする,という使い方が可能になる。

 同社はこうしたアンテナを開発した理由の一つとして「アンテナ素子の本数や,ノート・パソコンのヒンジ部分を通る,アンテナと通信モジュールを結ぶ同軸ケーブルの本数を減らすこと」を挙げている。

 実現技術は異なるものの,アンテナの本数を減らす狙いで,新型のアンテナ技術を開発した事例はほかにもある。例えば,携帯電話機向けアンテナ・メーカーである米SkyCross,Inc.は,2008年1月に1本のアンテナ素子で複数のアンテナ素子と同等の機能を果たせる技術を開発した。同社はこのアンテナ素子をMIMOのために使えるとしている。

おすすめ