トヨタ自動車は東京モーターショーで、旗艦セダンのコンセプトカー「LF-Sh」を発表した。レクサスブランドのセダン「LS」は2006年発売だが、LF-Shは「早くても3年後」(マーケティング担当者)に登場するハイブリッド車のコンセプトカーだという。このLF-Shでは走行性能と環境性能に加えて、安全性能も追求している。

 2006年春に発売を予定するハイブリッド車の「GS450h」では、V型6気筒エンジンにモータを組み合わせたが、今回のLF-ShはV型8気筒エンジンにモータを組み合わせたことで「新しい走行感覚と動力性能、燃費、環境性能を目指した」(開発担当者)。

 安全性能でも「ぶつからないクルマ」を追求している。左右のサイドミラーにはカメラを組み込み、これまでに実用化しているフロントとリアのカメラと合わせて「車両周囲360度を監視するようにした」(開発担当者)。特にカメラについては車両周囲を映し出すだけでなく、障害物を認識する機能を備えるという。ただしこれらの安全性能は、「5~10年後の安全性能のあり方を考えて装備した」(開発担当者)ということで、2006年のLSに入るかどうかは不明だ。(写真:的野弘路)

図1◎「LF-Sh」フロントビュー。ボディサイズは全長5060×全幅1875×全高1465mmで、ホイールベースは2970mm。

図2◎「LF-Sh」フロントビュー。

図3◎「LF-Sh」リアビュー。

図4◎「LF-Sh」リアビュー。

図5◎トヨタ自動車社長の渡辺捷昭氏と、レクサスセンター長の吉田健氏。

図6◎「LF-Sh」フロントビュー。