ダイハツは、第39回東京モーターショーに超低燃費のハイブリッドコンセプトカー「UFE-III」を出展すると発表した。2001年および2003年の東京モーターショーに出展した「UFE」「UFE-II」に続く第3世代モデルとなる。


図1◎「UFE-III」フロントビュー
 
図2◎リアビュー

 ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1200mmで、ホイールベースが2170mm。全高を低くし、空気抵抗を徹底的に低減した流線型のボディとしたことで、Cd値をUFE-IIの0.19から0.168まで低減した。空力性能の向上のほか、車重を440kgと軽量化し、転がり抵抗を低減した115/65R16サイズのタイヤなどにより、72km/Lの10・15モード燃費を実現した。



 
図3◎空力性能が向上する流線型のボディ。空気抵抗を低減するため、サイドミラーをなくし、カメラにより映像をインパネに表示する。

 前席1人+後席2人の3シーターとし、運転席を中央に配置した。フロントおよびリアのLEDランプ、前席のサイドとルーフを一体型にして上方に上がる「キャノピードア」、運転者を中心にスイッチ類を配置した「フローティングインストルメントパネル」、ステアバイワイヤを採用し、未来的な新世代感を表現したという。乗り降りを容易にするため、キャノピードアの開閉にあわせてインストルメントパネルとフロントシートが上下に動く機構を備えた。


図4◎フロントウインドー、サイドおよびルーフを一体型にし、上に持ち上がる「キャノピードア」

図5◎フロントシート
 
図6◎インパネ

 パワートレーンは、排気量0.66L・直列3気筒直噴アトキンソンサイクルエンジンにモータを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載した。発電機と駆動用モータにはDCブラシレスモータを採用。遊星歯車機構と発電機による電動CVTを組み合わせる。


図7◎ハイブリッドシステム