マツダは、第39回東京モーターショー(一般公開日:2005年10月22日~11月6日)に出展するの新型「MPV」で、3列シートの2列目に「スーパーリラックスシート」をオプション設定した(関連記事)。長時間の乗車でも疲れないように、座面を上下させる「シートクッションチルト機構」、足を伸ばせる「前後調整機構付きオットマン」、頭部を支える「スイング機構付き大型ヘッドレスト」、「シートバックリクライニング機構」、「角度調整式アームレスト」を備える。

 中でも特にヘッドレストの開発にはこだわったという。ヘッドレストの上部にはヒンジがあり、手動でヘッドレスト下部を前後に動かして首に当てることが可能。「通常のヘッドレストは、ヘッドレスト上部が前方に傾いて配置してあるため、背もたれを大きく倒すと乗客の首に負担がかかっていた」(担当者)。MPVでは、ヘッドレストの下部を傾けてヘッドレスト全面で頭を支えるようにした。ヘッドレストは、人間工学に基づいて快適になるように設計した。


図1◎2列目は「スーパーリラックスシート」。助手席で分かるように、通常シートのヘッドレストは前に傾いて配置している。


図2◎「スーパーリラックスシート」のヘッドレスト(通常時)。


図3◎「スーパーリラックスシート」のヘッドレスト(下部を手前に引き出したとき)。ヘッドレストが前後に傾く量は見た目ではわずかだが、シートを倒した時の首の負担は大きく変わるという。