マツダは第39回東京モーターショー(一般公開日:2005年10月22日~11月6日)に、2006年春発売予定の新型「MPV」を出展する。1999年の現行型発売以来、ほぼ7年ぶりの全面改良となる。新型MPVは全長4870×全幅1850×全高1685mm、ホイールベース2950mm。現行モデルに比べて全長で60mm、全幅で30mm大きく、全高で60mm低くなった。長く、広く、低いプロポーションが特徴で、ホイールベースも110mm延長した。

図1◎新型「MPV」。駐車支援システムやAFSも装備する。

 全高は低いが、フロアを低くすることで現行車並みの室内高を確保。ホイールベースを延長したことで、足元空間は広がった。現行型車の特徴だった、2列目左側シートが左右スライドする機構は受け継いだが、3列目シートを後方に倒して床下に収納する機構は、背もたれを前倒しする一般的な方法に改められた。使いにくいというユーザーからの声があったためという。また、原則としてスペアタイアをなくし、3列目シート後ろの床下に広い荷物スペースを確保した。

 エンジンは「アテンザ」などと共通の排気量2.3Lの直列4気筒ガソリン「MZR」エンジンに統一。現行車の排気量3.0L・V型6気筒エンジンはカタログから落とされる。代わってラインアップされるのが、「マツダスピードアテンザ」に搭載されている2.3Lの直噴ターボエンジン。仕様は公表されていないが、ミニバン専用にチューニングし、現行車のV6エンジンを大幅にしのぐ最高出力・トルクを実現するようだ。この直噴ターボエンジンは6速自動変速機と組み合わせる。ほかに自然吸気の2.3Lエンジンも用意する。

図2◎厚みを持たせたフロントビュー。縦型ヘッドランプを採用した。

図3◎ボディの四隅にタイヤを配した。