スウェーデンVolvo社が格納式ハードトップを備えた新型コンバーチブルの「C70」を発表した。第61回フランクフルト・モーターショー(一般公開日:2005月9月17~25日)で公開し、2006年の第1四半期に発売する。

 従来型C70と同様に4名乗車が可能なコンバーチブルだが、新型では3分割式のハードトップを備える。ボディサイズの詳細は不明だが、「従来型とほぼ同じ」(Volvo社)という。従来型C70は全長4715×全幅1815×全高1400で、ホイールベースが2665mmだった。

図1◎新型「C70」(拡大画像)。

 側突対応のために、カーテンエアバッグをドアに内蔵した。従来、カーテンエアバッグはルーフに内蔵していたが、ルーフがないためドアから上方に開くよう設定した。エアバッグが展開する時間が長いため頭部保護にも役立つほか、横転時にも効果が高いという。そのほか補強材を追加するなど、ルーフを格納した状態でも安全性を犠牲にしていないと同社は語っている。ねじり剛性は従来型のほぼ2倍に上がっているが、ルーフを閉じることでさらに10~15%ほどねじり剛性が向上する。

 当初に設定するエンジンはいずれも直列5気筒ガソリンで、排気量2.5Lターボ(最高出力162kW、最大トルク320N・m)、排気量2.4L自然吸気(最高出力125kW、または103kWの2種)の合計3種。2006年中には排気量2.4Lの直列5気筒ディーゼル(最高出力132kW)を追加する。

 開発と製造はイタリアPininfarina社とVolvo社の合弁企業が請け負い、スウェーデンのUddevalla工場で生産する。両者は2003年9月22日に合弁企業の設立を発表していた(関連記事)。