TDKは、米Ford社やホンダのハイブリッド車で採用されているDC-DCコンバータなどを「人とくるまのテクノロジー展2005」(パシフィコ横浜、2005年5月18~20日)に出展した。

 同社は、ハイブリッド車用の部品を集めたコーナーを設けて各種の部品を展示した。最初に紹介するのは、参考出品の保磁力を向上させたNd-Fe-B(ネオジム・鉄・ホウ素)系磁石「NEOREC53シリーズ」。高温になっても磁力の低下が少ないのが特徴で、ハイパワー化でモータ温度が高くなりがちなハイブリッド車向けに開発した。


図1◎保磁力を向上させたNd-Fe-B系磁石「NEOREC53シリーズ」。

 残留磁束密度と保持力の組み合わせによって、「45SH」「42UH」「38UX」「35EV」の4種類の仕様がある。45SHの残留磁束密度は1.36Tで保磁力は1671kA/m以上。その他は残留磁束密度は小さくなるが、保磁力は大きくなる。