マツダはまもなく正式発表すると見られる「マツダスピードアテンザ」を「人とくるまのテクノロジー展2005」(パシフィコ横浜、2005年5月18~20日)に出展し、エンジンや変速機、4輪駆動システムなどのパワートレーンを公開した。

 マツダスピードアテンザは、「アテンザ」の追加モデルで、排気量2.3Lの直噴ターボエンジン、6速手動変速機、後輪LSD付き4WDなどを搭載したスポーティモデル。


図1◎まもなく正式発表すると見られる「マツダスピードアテンザ」。

 2004年9月に開催されたパリ・モーターショーで、「Mazda6 MPS」として公開され、欧州・オーストラリア・ニュージーランドではMazda6 MPS、北米では「Mazdaspeed6」、日本ではマツダスピードアテンザという車名で、各市場で2005年に順次発売する予定。

 パワートレーンは、新開発の排気量2.3L直噴ガソリンターボエンジンに6速手動変速機を組み合わせる。エンジンの最高出力は191kW(260PS)/5500rpm、最大トルクは380N・m/3000rpm。圧縮比は9.5と自然吸気エンジン並みに高めた。スタートから100km/hまで6.6秒で加速する。


図2◎排気量2.3L直噴ガソリンターボエンジンと6速手動変速機。

 6速MTは、通常1軸の出力軸を2軸化して全長を短縮したのがポイント。高出力かつ6速の変速機を作ろうとすると、ギアが大きくなり個数も増えるので全長が長くなる。2軸化することで軸数は増えるが、5速変速機の391mmに対して2mm増の393mmに抑えている。